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新人紹介

東京東部法律事務所 柏木 優孝

1 はじめに
 皆様はじめまして。東京東部法律事務所の柏木優孝と申します。修習期は73期で、修習地は千葉県です。私は、専修大学法科大学院を修了後、今年1月に今の事務所に入所し、それと同時期に自由法曹団にも入団いたしました。

2 弁護士を目指した理由
 私は、困っている人々を助けたいとの気持ちから弁護士を目指しました。私にとって、弁護士という職業は、身近には存在せず、小説やドラマの中のみで登場する遠い存在であり、そのため、本当に困っている人は、どこへ相談に行くのだろうと考えることがありました。このことから、私は地域に密着して、身近に感じてもらえるような弁護士になりたいと思いました。
 また、学生の頃、冤罪事件である布川事件の弁護団に所属している先生の講演を聞く機会がありました。その講演では、布川事件の実態や警察の捜査、取り調べ状況、無実の者が自白をしてしまう実態、そして客観的証拠が存在しなかったのにもかかわらず、本人の変遷している自白をもとに有罪判決がなされた経緯など具体的に説明をしていただきました。
 それまでは、冤罪事件に触れる機会は報道のみであったため、正直身近に感じることはなかったのですが、この講演を聞いて、冤罪事件は誰にでも起こりうる可能性があること、一般市民がいきなり犯罪の嫌疑をかけられ、獄中での生活を余儀なくされる状況になるなど、その恐ろしさを実感しました。困っている人を助けたいとの思いで、法律の勉強を始めた私ですが、その法律が人を助けることだけでなく、権利を侵害することもあることは大きな衝撃でした。このような経験からも、社会的弱者を救済することのできる弁護士の役割の重要性を感じ、弁護士を目指すことにつながりました。

3 自由法曹団の入団について
 私は、就職活動において、今の事務所で説明を受けるまでは、正直、自由法曹団の存在を知りませんでした。そのため、私が自由法曹団に入団したのは、自由法曹団との関係が深い東京東部法律事務所に入所したことが大きなきっかけです。
 自由法曹団には、上記の布川事件などの冤罪裁判をはじめ、長きにわたって人権活動に取り組んでこられた先生方が数多くいらっしゃいます。私は、まだまだ未熟ではございますが、理想とする弁護士像になれるよう日々研鑽に努めるとともに、団員の先生方や同じ事務所の先生方のように、人々の権利を守るため尽力していきたいと思っております。
 何卒よろしくお願い申し上げます。


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