支部長あいさつ

野　澤　裕　昭

１　２０１８年から２年間幹事長をやり，２年間インターバルをおいて支部長として戻ることになりました。黒岩前支部長の２年間は新型コロナの感染拡大で活動にも制約があったと思います。まだ，感染は収束したとは言えない状況ですができる限りコロナ前の活動に戻していきたいと思っています。

２　２０２０年２月から現在までの間に安倍，菅政権が相次いで倒れ，岸田政権へとめまぐるしく政権が変わりました。これは自公政権の基盤が揺らいでいることを示しています。しかし，２０２１年の衆院選で野党共闘が伸び悩み，他方改憲勢力が国会の３分の２以上を占め改憲をめぐる情勢は厳しさを増しています。今年３月の自民党大会では岸田総裁は自民党改憲４項目を「今こそ取り組まなければならない課題だ」として改憲に強い意欲を示しました。憲法は戦後最大の危機を迎えていると思います。改憲阻止は最重要の課題だと思います。

３　新型コロナ感染は日本社会のなかにある格差や貧困，ジェンダー不平等など様々な矛盾を露わにしました。社会保障や福祉の貧困も問題となっています。前執行部で取り組んできた貧困や福祉の問題も引き続き重要な課題となっています。
また，ロシアによるウクライナ軍事侵攻は世界の平和を揺るがし，日本における安全保障論や改憲論にも大きな影響を与えています。

４　自由法曹団東京支部は来年５０周年を迎えます。革新都政のもとで団の果たす役割を発揮するために東京支部は創立されました。現在は首都東京の団支部として国政に関わることを含め広く役割を果たすことが求められています。東京支部にふさわしい５０周年行事を行いたいと考えています。

５　今年７月に参議院選挙があります。参院選では改憲勢力が３分の２を占めることを何としても阻止しなければなりません。そのためにも我が山添拓団員が当選するよう団支部としても全力で支援したいと思います。

６　国内外の激動する情勢のなかで東京支部は平和と民主主義，人権擁護の旗を高く掲げ，ひるむことなく前進していきたいと思っています。その先頭に立つ決意を表明してご挨拶に変えさせていただきます。

以上