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新人紹介

東京合同法律事務所 小河 洋介

1 弁護士を目指したきっかけ
 皆様初めまして。東京合同法律事務所所属、弁護士の小河洋介と申します。修習期は73期、修習地は名古屋でした。東京都葛飾区出身で、学習院大学を卒業、慶應義塾大学法科大学院を修了し、昨年の12月に事務所に入所しました。
 私が弁護士を目指したきっかけは、妹の存在が大きいです。私の妹は、軽度の知的障害を患っており、人とは少し何か違うという理由で、小学生の頃にいじめを受けていました。妹は、その頃のいじめで心に傷を負ってしまい、いじめていた同級生の「死ね」という声が夜な夜な聞こえるといった幻聴・妄想を訴え、統合失調症も発症してしまいました。私は、隣室の妹のそのような様子を間近に見て、何もしてあげられないことに対する無力さを高校生ながらに感じていました。
 このような経験から、進路は自然と妹のような障害者の方々の役に立つことを意識するようになり、直接役に立てるであろう介護職を最初に考えましたが、より広い立場から役に立ちたいと考えるようになり、弁護士という職業が視野に入りました。
 こうして、精神障害者・知的障害者・発達障害者の方々の役に立ちたいという気持ちだけで弁護士を目指し、ここまでやって来ました。

2 自由法曹団への入団理由
 私は、恥ずかしながら自由法曹団の存在は全く知りませんでした。私は、精神障害者・知的障害者・発達障害者の方々の役に立ちたいという思いを持ちながらも、通っていたロースクールの影響から、司法試験終了後の就職活動では、いわゆる企業法務事務所ばかり受けていました。しかし、自分の成りたい弁護士像を考えたときに、やはり精神障害者・知的障害者・発達障害者に幅広い法的支援を行えるような弁護士になりたいと感じ、社会問題や人権課題にも取り組めるような事務所に入りたいと思い直しました。
 そのように考えていた時に、同じような問題意識を持ち、精力的に人権課題に取り組まれている先生方が多く所属している自由法曹団の存在を知りました。そして、学習会に参加したご縁があって、東京合同法律事務所に入所することができ、自由法曹団にも入団するに至りました。

3 今後の活動について
 私は、この半年間で、一般民事事件、刑事事件、家事事件、労働事件等、様々な事件を経験できただけでなく、かねてより関心のあった医療観察審判の付添人にも数多く選任され、当初の希望を少しずつ実現できているように勝手に感じています。また、普段の事件で精神疾患を持った方に接することも多く、まだまだこの分野での法的ニーズを感じております。今後は、日々の事件を一つ一つ丁寧に取り組むだけでなく、後見業務や精神保健業務、障害者刑事弁護といった精神障害を抱えた人々への法的支援にも積極的に取り組んで専門性も磨いてまいります。この分野は、まだまだ取り組むべき課題が多いように感じているため、団の活動の中でこの問題についても取り組んでいけたらいいなと考えております。
 まだまだ未熟者な私ではございますが、先輩方、ご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします。


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