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新人紹介

練馬・市民と子ども法律事務所 長和 竜平

1.これまでの経歴について

 私は、教育学部を卒業したあと、大学受験の予備校において職員として働いたり、通信制高校の非常勤講師を務めたりするなど、教育関係の仕事に主に従事してきました。
 新卒で入った予備校では大学受験に向けた学習や進路指導を行い、生徒が日々頑張っている姿を見ることを嬉しく思っていました。ところが、経済的理由で講座数を減らして入会したいという生徒が来訪した際に上司から入学を断るように言われたのをきっかけに、大人の事情にとらわれず自由に子どもが学び、成長できるような手助けをしたいと考えて退職し、今後の人生を改めて考えるようになりました。
 その後、不登校や高校を中退した生徒を支援するNPO法人において代表者から「少年犯罪に関わってしまった少年に我々のような教育関係者は十分な面会時間も取れず、力不足を感じたことがあった。司法と教育の架け橋となるような人が必要だ」といわれたことが印象強く、司法試験を受験して子どもの権利実現に役立てる弁護士になろうと決意して法科大学院に進学しました。
 ゼロからの学習であり時間はかかったもののどうにか司法試験に合格し、いざ就職活動となった際に、ご縁があって現在の事務所の面接を受けることになりました。
 漠然と子どもの権利に興味があるというだけで具体的な知識がなかった私は、面接でも気の利いた発言が出来ずにいたのですが、そんな私に対して、当時事務所の代表弁護士でいらっしゃった津田玄児先生をはじめとした先生方に暖かく接していただき、津田先生には「私の若いころを見ているようだ」と勿体ないお言葉までかけていただいたこともあり入所を決意しました。
 津田先生とお仕事を共に行うことはできませんでしたが、自分は津田先生に弁護士にしてもらったのだという心持で日々の業務に取り組んでおります。
 依頼者にとって筋の悪い事情が出てきたときなど、どのように取り組めばよいのだろうかと悩むことがあるのですが、どんな時でも津田先生は絶対に諦めなかったよ、という当事務所の事務局長の言葉を思い出して己を奮い立たせております。

2.趣味など
 社会科の講師をしていた経験もあり、歴史が好きです。時代を問わず旅行では歴史的建造物を見ることが多く、事務所の採用面接で津田先生に聖護院を訪れたことを話して喜んでいただけたことが印象深く残っています。
 このたび、自己紹介文を書くにあたって改めて自由法曹団の歴史について調べてみましたが、団の創設に携わられたという布施辰治先生のご活躍を拝見するとともに、座右の銘である「生きべくんば民衆とともに、死すべくんば民衆のために」という言葉には感銘を受けました。
 私自身、苦境に立たされている人の力となりたいという思いから法曹を志したものですが、権利を守るために戦い続けてこられた諸先輩方の努力を知り、改めて初心を忘れることなく今後も団の一員として微力を尽くしていきたいと考えました。
 二年目の若輩者ではありますが、今後とも、ご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。


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