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新人紹介

旬報法律事務所  鈴木 創大

1.弁護士を目指したきっかけ

 私が弁護士、というよりも、法曹を志すようになったきっかけは、単純に、法学部に進学して、法学の講義を受けていたことだと思います。法学部に進むことを決意した時点では、具体的に法曹関係に進むことまでは考えていませんでした。そのため、弁護士になったことは、いろいろな偶然が重なった結果といえるかもしれません。
 最初は、学部での講義を受ける中で、法学の奥深さに触れ、法律を使って仕事ができたら面白いのではないかと漠然と考えるようになりました。そのあたりから、だんだんと法曹に進むことを考え始めたのだと思います。
 ただ、ロースクールに進学した時点では、まだ法曹三者のどれになるかはあまり考えておらず、裁判官になることも視野に入れていました。しかし、ロースクールに派遣教員としていらしていた弁護士、裁判官それぞれの先生方の話を聞く中で、第三者の立場で事件を見る裁判官よりも、当事者の立場から事件に取り組む弁護士の方が、自分の性分にあっているように感じました。
 ロースクールに派遣教員としていらしている弁護士は、いわゆる四大(ないし五大)事務所に所属する、企業法務系の方が圧倒的多数で、町弁と呼ばれる弁護士の先生からお話しを聞く機会はあまり多くはありませんでした。
 それでも、私が選択した「労働法」のゼミを受け持っておられた先生からお話しを伺う中で、企業法務ではない、市井の人々の権利を守る弁護士像に感銘を受けて、私もそういった仕事をしたいと考えるようになりました。

2.弁護士として取り組みたいこと
(1)弁護士として取り組みたいことの1つ目として、労働事件があります。私が今の事務所に入所したのも、上述のゼミを受け持っておられた先生に、労働事件を多く扱う事務所に行きたいと相談して、紹介されたことがきっかけでした。
 労働に関するトラブルは、日々の生活に直結する問題であると同時に、その人の人生に大きな影響を与えるものだと考えています。
 入所してから約1年が経とうとしていますが、幸いにも多くの労働事件に取り組むことができており、今後も引き続き、積極的に取り組んでいきたいと考えております。
(2)2つ目として、私は現在、いわゆる同性婚弁護団に所属しております。同性婚訴訟は、国に対して、同性カップルの婚姻を認めていない、現行の民法等の違憲性を訴える訴訟です。
 性的マイノリティに関する問題は、今では広く世の中に認知されてはいますが、それでも性的マイノリティに対する偏見・差別は未だに根深い問題として残っています。
 同性愛者に婚姻を認めない現行制度は、同性愛は異性愛に劣後するものであるというレッテルを貼り、社会の同性愛に対する偏見・差別を助長するものであって、大きな問題です。
 同性婚の実現は、その偏見・差別を解消し、自らの性的指向・性自認によって苦しむ人が生まれない社会を実現するための、大きな一歩であると思います。そして、その一歩は、すべての人が自分らしく生きられる社会を実現するという大きなテーマを実現するための一歩でもあると考えています。
 全国で進んでいる訴訟はまだ一審段階で、これから長い戦いになるかと思いますが、今後も積極的に取り組んでいきたいと思います。

3.おわりに
 自由法曹団には、多くの人権活動に取り組んでこられた・取り組んでおられる全国の先生方が所属しており、その一員となれることを大変心強く感じています。
 今後ともご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします。


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