新人紹介
北千住法律事務所 金子 美晴
1.自由法曹団について
自由法曹団に入団したのは、入所した事務所の弁護士が基本入っているからという気軽な理由でしたが、蓋を開けて見たら上記戦後補償弁護団の多くの方が自由法曹団で活躍されてらっしゃるという、驚きと喜びを感じた入団でありました。
2.弁護士を目指したきっかけ
上記支援の仕事につくまでは、弁護士に会ったことも、裁判所に行ったこともありませんでした。また仕事を始めてからも、他の分野の弁護士に会う機会はありませんでしたし、この弁護団の方々の、弁護団活動以外の、いわゆる一般事件の業務を目にする機会もありませんでした。そういう意味では、上記弁護団弁護士の、弁護団活動をしている姿だけが、幸運にも(?)私にとっての「弁護士像」であったのです。必ずしも金銭的利益に直結するとは限らないものでも、この人のためにやらねばならない、そして社会のためにもやらねばならない、そういう事件というものがあると思います。仕事で、こんなやりがいのあることに取り組めるなんて、弁護士って、もしかして良い仕事かも? そう考える事ができて、司法試験の勉強を始める事ができたのは、この中国人戦後補償弁護団のおかげだと思っています。
3.弁護士になって
そして、弁護士登録をして早半年。事務所の皆様に助けて頂きつつ、日々精進しています。弁護団活動は、戦後補償弁護団にも加わらせてもらいつつ、結婚の自由を全ての人に(同性婚)訴訟の弁護団に加入しています。その理由の一つには、自分自身が女性とされることによる差別に違和感を持ち続けてきたという事があります。そこから端を発して、ジェンダーは社会により形作られるものであり、そうであるからこそ、その既定枠におさまらないとされる人がこぼれ落ちてしまうことは、本末転倒だと思うのです。「枠」におさまらない人がいるなら、「枠」の方を変えるべきではないでしょうか。
これからも、声をあげる事が難しい人の、その声を取り上げるような活動をしていきたいと思っています。