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新人紹介

東京法律事務所 本間 耕三

1 私のことなど
 まず,基本的なことがらから。
 私は,東京法律事務所に所属する弁護士の本間耕三と申します。司法修習は第72期で,修習地は秋田。出身地は,自由法曹団発祥の地である兵庫県です。出身大学と出身ロースクールはいずれも中央大学で,ロースクールは未修コースでした。
 弁護士登録から既に半年以上が経過しました。それでもまだ,こんな未熟者が弁護士をやっていていいのだろうか?と自問することがあり,未だに電話口等で「弁護士の本間です」と名乗ることに少なからぬ抵抗感があります。とはいえ,もっと事件をこなして色々に経験を積んでいけば,次第に自信が身につき,そうした悩みなど些事であったと振り返れるときがやがて来るだろうとの楽観も持っています。

2 弁護士を志望した理由など
 さて,そんな私が弁護士を志した理由について簡単に。
 きっかけは10年ほど前に見たテレビのドキュメンタリー番組です。その番組では,近藤忠孝先生をはじめとして富山イタイイタイ病裁判で活躍された弁護士が取り上げられていました。大企業の工場から排出された有害・有毒物質により重篤な健康被害を受けた被害者のため,加害企業や国を相手にして,困難な裁判闘争を闘い,さらに裁判をテコにして救済制度や再発防止策等の政策要求を実現していく,そうした運動の先頭で弁護士が大活躍していた。こうした内容が番組で紹介されていました。公害裁判を闘って被害者の権利救済や制度獲得に尽力した大先輩の弁護士たちの姿は,私にはとても輝いて見えました。同時に弁護士に対して素朴な憧れを抱き,自分もなりたいと思うようになりました。そして,いくつもの試験というハードルを越えて,今に至るというわけです。
 なお,近藤忠孝先生が東京法律事務所に所属されていたことは私が事務所に入所することが決まってから知らされました。何か「縁」みたいなものがあるのかもしれません。

3 今後取り組みたいことなど
 このような次第で私が弁護士になった以上,私が自由法曹団に入ることは当然でしょう。そして,自由法曹団員として,公害裁判に取り組むこともまた当然といえます。弁護士登録後,早速,ノーモアミナマタ第2次東京訴訟の弁護団に加入いたしました。また,原発訴訟の浜通り弁護団にも名を連ねさせていただいております。浜通り弁護団では,まだあまり実働的なことはできておりませんが,何かしらの形でお力添えできればと思っています。このような公害裁判に継続的に関わって,被害者の権利救済に取り組むことが私が自由法曹団の団員としてやりたいことの一つです。
 また,新人弁護士や若手弁護士の団員を増やすことも取り組みたいことの一つです。司法制度改革による法曹増が行われて久しいですが,これに対応して,人権活動の担い手もまた増やしていくべきです。また,自由法曹団の将来問題とも関わって,新人や若手の拡大は急務ではないかとも思っています。私は,一団員として,こうした課題に取り組みたいと考えています。
 他にも,冤罪事件や弾圧事件,労働事件などやりたいことは山のようにあります。はっきり言って身体が一つでは足りません。
 とはいえ,一人の人間にできることは限られていますので,あまり無茶はせず,心身を労わりながら,自分にできる範囲のことをコツコツとこなしていこうと思っています。


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