〒112-0014 東京都文京区関口一丁目8-6 メゾン文京関口 II 202号
TEL:03-5227-8255 FAX:03-5227-8257

みなし「新人」の自己紹介

弁護士法人響 澁谷 望

1 自己紹介
  初めまして。弁護士法人響の澁谷望(第69期)と申します。「新人」というにはいささか熟成が進んでいる気もいたしますが,まだ「新人」の消費期限は過ぎていないと自負はしておりますので,ここでは「新人」として自己紹介させていただけたらと思います。

2 弁護士を目指した理由
(1) 私も自分なりには一生懸命に依頼者の権利利益を守るために仕事をしており,はや3年目に突入しているところです。振り返るには早いかもしれませんが,せっかく「新人」として自己紹介させていただけますので,初心に還ろうと思います。
(2) 私が弁護士になることを本格的に目指したのは,大学3年生の頃からですが,その種ができたのは,小学生高学年の頃でした。私が通っていた私立小学校の隣町では,根深い被差別部落問題があり,道徳の授業で何度かこの問題について検討しました。私は,その頃,「自分が暮らしている国は,なんて平和で幸せな国なんだ!ご飯もおいしいし,テレビゲームも楽しいし。」と思っていたので,この問題を知ったとき,「自分の知っている世界は,ほんの小さな一部でしかなくて,世の中は不合理なことの方がたくさんあるんだ。」とかなりの衝撃を受けました。そして,当時の私は,「じゃあ,自分が思い描いていた平和な国になるようにすればいいんじゃないか。そうするためにも,自分は社会的な役割を持つ仕事にいつか就きたい。」と考えるようになりました。
(3) その後,私は,情熱もすっかり冷めてしまい平凡な大学生活を営んでいたのですが,ある日,悪友(今となれば恩人というべきかもしれませんが。)から,「弁護士目指すんだけど,一緒に勉強しないか。」と誘われることがありました。当時,勉強することを避けてしまっていたので,内心は嫌々だったのですが,そもそも弁護士とは何なのか調べようと思い,弁護士法を読んだところ,第1条に「弁護士は,基本的人権を擁護し,社会正義を実現することを使命とする。」と規定があるのを見つけました。そのとき,私は,子供の頃に持っていたあの情熱を思い出し,「ああ,自分がなりたかった職業は,弁護士なんだ!」と運命を感じて,弁護士になる道を選ぶことになりました。

3 弁護士になってから
 私は,1年目の半分を東京と名古屋で過ごしました。名古屋では,北村栄先生に原発についてお話を聞かせていただきました。2年目以降は,東京で日々奮闘しております。1年前から名古屋において単身で仕事をしておりましたので,本当に大変でしたが,東京に居続けたならば知りえなかった(知ろうとしなかったというのが正確かもしれません)地域特有の問題を知ったり,地方から見た東京に対する視点などを少しは醸成できたのではないかと思っています。

4 これから
 私が,弁護士として,一自由法曹団員としてやりたいことは,ミクロな視点の人権問題に携わることです。何をもってミクロとマクロを分けるのかは難しいですが,率直には,「身近で困っている人を救いたい」と思っています。国内・国際情勢,政治経済という大きな問題の解決が大事なことはいうまでもありませんが,私は支流にある小さな,でも重要な人権問題を見つけて,それに携われるような弁護士になりたいと思っています。
 なかなか事務所業務の他に避ける余力と時間がないため種々の活動に参加できておらず大変お恥ずかしい限りではありますが,学習会や支部のイベントに参加した際に暖かく迎えていただければ幸いです。
 若輩者ではありますが,これからもご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。


ページの
先頭へ