自由法曹団 東京支部
 
 
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団支部の活動紹介

中東のパレスチナ・ガザ地区における,ハマス及びイスラエルの非人道的行為の即時中止と,日本政府に対し国連など国際機関・関係各国に事態の平和的終息へ向けて働きかけることを求める声明

 現在,中東のパレスチナ・ガザ地区で非人道的な虐殺行為が行われていると報道されている。今回の事態は,ガザ地区を支配する勢力ハマスによるイスラエルへのロケット弾攻撃及び同国内での200名にも及ぶとされる民間人の誘拐行為が行われ,これに対する報復としてイスラエルがガザ地区を空爆し,掌握しているガザ地区のあらゆる物資の供給を停止する事態に及んだと報じられている。
 ガザ地区は,2003年イスラエルが構築した壁によって封鎖され,「屋根のない監獄」と呼ばれており、この事態に関し,国際司法裁判所は国際法違反であるとの勧告的意見を出している。
 イスラエルは,この「屋根のない監獄」に閉じ込められたガザの住民に対し,空爆を行い多数の人々が犠牲となっている。10月17日にはガザ地区にある病院が爆破され,471人もの人々が死亡したと伝えられている。
 イスラエルはハマス掃討のため地上軍をガザ地区に侵攻させようとしている。地上戦が開始されれば数万人単位の多数の民間人の犠牲者が出ると懸念されている。民間人への無差別攻撃は国際人道法違反であり決して許されない。
 自由法曹団東京支部は,最悪の事態を回避するためハマスとイスラエル双方に対し直ちに暴力の即時停止を求める。また,ガザ地区への生活,医療などすべての物資の供給がされるよう求める。
 自由法曹団東京支部は,日本政府に対し,ハマス,イスラエルの双方に対し国際人道法に反する暴力行為を即時に停止すること,国連をはじめとする国際機関,及びアメリカをはじめとする関係各国に事態を平和的終息に向けて働きかけることを要望するものである。
 2023年10月23日

自由法曹団東京支部
支部長 野澤裕昭

 
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