セクシャルハラスメントを許さず、セクシャルハラスメント根絶のための取り組みを一層強める声明
本年3月1日、東京支部の構成員(団員)でもあった馬奈木厳太郎弁護士(2023年1月退団)が、自身のブログにおいて、依頼者に対し、自身に好意をもっていると一方的に思い込み、その身体に触れたり、性的なメッセージや性的関係を誘うメッセージを送るなどのセクシャルハラスメントを行ったことを認める謝罪文を発表しました。
事実関係については、今後、被害者の方が弁護士会に申し立てた懲戒請求手続及び民事訴訟手続において明らかにされることになりますが、すでに馬奈木元団員が認めている事実関係だけでも、悪質なセクシャルハラスメントであることは明らかです。
人権擁護を掲げ、基本的人権をまもり民主主義をつよめ、平和で独立した民主日本の実現に寄与することを使命とする自由法曹団員が、他者の人権と尊厳を損なうセクシャルハラスメント行為を行ったことに対し遺憾の意を表明します。
自由法曹団東京支部は、2019年7月、セクシャルハラスメントの根絶を誓い、セクシャルハラスメント相談窓口を設置し、被害者・加害者のいずれかが自由法曹団東京支部の団員である場合、東京支部主催のイベントでセクハラ行為があった場合にセクシャルハラスメント相談を広く受け付ける体制を整備しました。そのような取り組みを行っていた中で、今回東京支部所属の元団員がセクシャルハラスメントを行ったことは慙愧に耐えません。
自由法曹団東京支部は、今回の事案を教訓とし、これまで行ってきた取組みを一層強めるとともに、あらためてセクシャルハラスメントを許さず、またセクシャルハラスメント行為が行われたと思われる場合は傍観することなく適切に対処するなどし、その根絶に向けてより一層努力することを誓い、本声明を発表します。
2023年3月26日
自由法曹団東京支部 支部長 野澤裕昭