自由法曹団 東京支部
 
 
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団支部の活動紹介

沖縄県知事選挙での玉城デニー候補の当選のため全力で支援する決議

 9月13日告示、30日投票で沖縄県知事選挙がたたかわれている。オール沖縄の候補で翁長知事の遺志を受け継ぐ玉城デニー氏と、安倍政権丸抱えの佐喜真淳氏の激烈なたたかいとなっている。
 翁長雄志前知事は,@名護市辺野古の新基地建設阻止,A米軍普天間飛行場の県外・国外移設,B米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの配備撤回を掲げ,C日米地位協定の抜本改定を求め独自の改定案をまとめ国に要請するなど,就任以来,名護市辺野古の新基地建設阻止を県政運営の柱に据えてきた。今年7月27日には辺野古の埋め立て承認を撤回する方針を示し,その手続きに入った直後,志半ばで逝去した。

 オール沖縄が支援する玉城デニー候補は,「新時代沖縄」を実現するため「翁長知事の遺志を引き継ぎ、辺野古新基地阻止を貫徹する立場」を貫徹し,埋め立て承認を撤回した翁長県政をしっかり引き継ぐことを表明している。また,子どもの貧困対策を最重要政策と位置づけ保育無償化を掲げ,政権とのパイプに頼る県政を否定してきた翁長知事の政策を受け継ぐことを明らかにしている。

 一方,自民公明維新の支援を受ける佐喜真候補は,これまでに開催された公開討論会において,学校給食・保育料・子ども医療費の無償化などで幻惑し、辺野古新基地建設問題には全く触れず、埋め立て承認の撤回にも言及するなど、徹底した争点隠しを行っており,名護市辺野古の新基地建設阻止を県政運営の柱に据え,厳しく安倍政権と対峙してきた翁長県政を承継できる候補者ではない。

 今回の知事選挙では,いうまでもなく翁長前知事が示した埋め立ての承認撤回を通じて辺野古新基地建設を止めるか否かが最大の争点であり,安倍政権が推し進める辺野古新基地建設を阻止できるかの分水嶺となる選挙である。
 翁長前知事の新基地を許さない一貫した政治姿勢は県民に広く支持されてきた。また,これまでの沖縄県内の選挙,住民投票で示されてきた県民世論も新基地建設に反対してきた。最期まで新基地建設阻止を貫いた翁長知事の壮絶な最期に対する県民の共感が広がり,新基地建設反対の世論は広がり続けている。県民世論を実現し,辺野古新基地建設阻止のためには玉城デニー候補の勝利が不可欠である。

 自由法曹団東京支部は,2017年に沖縄調査団を派遣するなど辺野古新基地建設阻止のため沖縄県民と連帯して活動してきた。今回の沖縄県知事選の結果は,辺野古新基地建設阻止の実現だけでなく,安倍9条改憲の動向に直結し,玉城デニー候補の勝利は、安倍9条改憲の策謀に痛打を与えることになる。
 私たちは,辺野古新基地建設阻止の実現,安倍9条改憲阻止のために玉城デニー候補を当選させるべく全力で支援する決意を表明する。

2019年9月19日

自由法曹団東京支部幹事会
 
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