支部の意見書・声明［2012年］
宇都宮けんじ候補を支持し支援する決議
２０１２年１１月２１日
- 本年１０月２５日，石原慎太郎前都知事が突如辞任を表明した。１３年半に渡り福祉を削減し，教育に不当に介入し，築地市場を有害物質にまみれた豊洲に移転させることに固執し，新銀行東京やオリンピック招致に都民の血税を浪費した挙句，今回任期途中で「国政に打って出る」として職を放棄したことは、都民を愚弄するものであり極めて許し難い。今後は改めて石原都政の責任を新たにしてゆく必要があり，何よりも石原都政の承継をさせないことが最も重要であると考える。
- １１月９日に立候補を表明した宇都宮けんじ候補は、「人にやさしい東京」をめざすとして、（1）憲法の生きる東京、（2）反原発、（3）福祉再建・反貧困、（4）子どもにあたたかい教育、を４つの柱として、石原都政からの転換を明確に打ち出した。宇都宮氏は、弁護士として、長年消費者問題に取り組んで高金利に苦しむ人々を救済し、２００８年年末には年越し派遣村の名誉村長として貧困を目に見える形にして社会問題化させるなど、その活動は弱者の立場からその権利を擁護・救済する立場で一貫しており、石原前都知事により荒廃させられた福祉を回復させ、利益と開発優先で生じた格差を解消することを実行するにふさわしい候補者である。自由法曹団東京支部は、憲法をくらしに生かすとする氏の立場を高く評価し、宇都宮けんじ候補を支持し、当選のために全力で支援するものである。
以上、決議する。
自由法曹団東京支部幹事会
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