自由法曹団 東京支部
 
 
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団支部の活動紹介

若手弁護士へのメッセージ

東京東部法律事務所 加藤 芳文

不出来な団員の「悔悟ノート」・・・ああだけはなるなの見本として↓・・・
 私の場合、残念ながら並み居る諸先輩のように立派な実績をひっさげ、俺はその昔ああしたこうしたと、若手の皆さんに伝える何物も持ち合わせていない。したがって、仮に参考になるとすれば「ああなってはいけない」と言う悪い見本としてだろうと思われる。

(言い訳と経歴)
 @水戸の生まれのせいか(水戸の人ごめんなさい)性格が非常に悪く直情径行で協調性に欠け群れるのが嫌い。
  皆が笑えば泣きたくなり、皆が泣けば笑いたくなる天邪鬼。
 A戦後っ子第1号で骨格形成期にろくな物を食わされず体力なし(若くして病気のデパート状態に)
 B大学で左翼に取り囲まれ授業よりもマルクス主義に浸ったのが間違いのもと
 C学園闘争(紛争)で周りにあおられ大学中退したのが第2の誤り
 D研修所で周囲の雰囲気に飲まれリスク認知を誤り、青法協に付き合ったのがさらなる誤り。
  (おかげで任官拒否・ひどい目に遭う)つまり若い頃は一貫して主体性がなかった。
 E昭和48年したまちの事務所に拾ってもらい、以後埋没、で気がつけばはや42年。
  もちろん若い頃は人並みに労働・労災、公害、選挙弾圧事件など一通りは手がけたがさしたる戦果なく、
  民主団体紹介の雑多な事件処理に膨大な時間を消(浪)費・消耗。ちなみに小生、関係ないが運転免許・
  パスポート・年金なしの三無主義状態。

(私の反省と若い方への期待)
 @国民年金保険料をちゃんと払う(あっという間に老後が忍び寄る)。
  年金なんて当てにならないとかへりくつ言わない。
 Aあわせて貯蓄、健康診断も忘れず。(プチブルを馬鹿にしない)
 B活動もさることながら合間に趣味を持ち明るく楽しい生活を送るべし。
  ちなみに、小生は雑学趣味で考古学・民俗学、俳句・短歌・漢字研究(なかなか漢検1級受からず)、
  古書収集など。(戦前の修身教科書、戦陣訓、国体の本義、臣民の道など多数稀覯本所有するも誰も
  褒めてくれず。若い弁護士が戦争の勉強をろくにせずに反戦平和の学習会に行くのは恐ろしい光景。
  一体どんな話をしているのやら。)

「地震・火山・地学」
 きっかけはその昔、伊豆が本州に衝突し今も衝突し続けているとか、東北日本と西南日本は別物でフォッサマグナが境界だとか、インドがユーラシア大陸に衝突してヒマラヤが盛り上がったとか聞いた頃か。阪神・淡路や3・11の際は激しくコーフン、いっそう地学(とりわけプレートテクトニクス)が好きになった。何れも被災地を踏破。ものすごい被災状況を目の当たりに。9月に伊豆の多賀火山に登り久しぶりに人相の良い溶岩を採集、重かったが持ち帰り毎日矯めつ眇めつ楽しんでいる。
 洪水の常総市でも人目を憚りながら資料採集・当分通うつもり。
 囲碁は南部の坂井先生のように強くないので見込み無し。最近はカラオケも再開。(松尾和子の「再会」他)

 C私の場合、無趣味で教養がなく話題が活動だけの方は苦手で、そばにいると息苦しくなる。
  弁護士は第1級のインテリ、知識層なので左翼人士といえども万巻の書に親しんで戴きたい。
  あえて若手団員に苦言を呈するとすればそれか。

 特に心すべきは、必要性の論理だけに生きること。仕事や活動には必要性の論理で良いが、仕事や活動に必要ないことは一切やらない、興味もないと言うのは最悪で見ていて不気味。

(現在の心境)
       士やも空しかるべき万代に語り続ぐべき名は立てずして

(憶良)

 
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