自由法曹団 東京支部
 
 
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団員の活動紹介

はじめまして〜新入団員自己紹介

練馬・市民と子ども法律事務所 下里 大介

1 はじめに
 はじめまして。2016年に東京弁護士会に弁護士登録をしました69期の下里大介と申します。
 2017年に練馬・市民と子ども法律事務所に入所いたしました。現在弁護士として、1年9カ月ですが、一般的な民事事件、刑事事件、少年事件など様々な事件を経験いたしました。また、事務所の特徴である子供の事件、具体的にはいじめ問題などにも取り組んできました。

2 弁護士を志した理由
 私は、高校生ごろから漠然とではありましたが、弁護士になりたいと思っていました。大学に入学後、個別指導塾の塾の講師のアルバイトをはじめ、そこから約10年間司法修習が始まるまで続けたので延べ人数では500人ほどの子供たちを授業したと思います。そこで様々な子供たちと触れ合いました。中学1年生からいじめられ不登校になってしまい、中学3年生になるまで英語を勉強したことがなく学校に行くことは出来ないけれども勉強をしたくて入塾した子、喧嘩に明け暮れて保護観察がついてしまったものの、将来の夢を見つけたことから小学高学年の国語の授業をやりなして、宿題が難しいと笑いながら報告する中学3年生など、様々な子供たちに出会いました。本当にそこで出会った子供たちの笑顔は素晴らしいものでした。
 そのような子供たちと接する中で、私はたかだか10数年の人生において少し躓いてしまっただけで一生の枷を負わせられるのは間違っている、子供たちは、未来そのものであり何度でもやり直すことができるのではないか、と考えるようになりました。そして、弁護士として子供たちのために何かできないか、子供たちの笑顔を守る活動はできることはないかと考え、弁護士になってからも様々な分野の子供の人権について考えようと思いました。

3 今後の抱負
 現在、子供を取り巻く状況としては、いじめ問題、教育問題、貧困問題など様々な解決しなければならない問題があり、自由法曹団の一員として、そのような活動についても取り組んでいきたいと考えています。
 また、弁護士になってから、自由法曹団の先輩と食事をする機会があり、その際に原発被害弁護団に誘われ、現在その活動を行っています。もともと、原発の問題については当然認識をしていましたが、それほど興味があったわけではありませんでした。
 しかし、私が加入したときには、すでに震災から6年経過していましたが、被害者の救済は全く十分にはなされておらずそのような現状に大変驚きました。さらに、実際に原告の方を担当し現地に赴いた際には、周りの住民のほとんどが帰還しておらず、原告の方の自宅から見る周りの景色があまりにも暗かったことに衝撃を覚えました。原告の方からすれば長年慣れ親しんだ故郷は以前とは全く違うものになってしまったのだろうと感じました。
 私は生まれも育ちも神奈川県三浦市であり、隣の横須賀には米軍の原子力空母が入ることが話題になることも多く、もし、事故が起きれば私自身も故郷を失う当事者になることを考えるとその恐ろしさは想像を絶するものでした。
 今後も子供の人権及び原発問題については、自由法曹団の読先輩方と力を合わせ、また、様々なことを教えてもらいながら、取り組んでいきたいと思います。

 
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