自由法曹団 東京支部
 
 
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団員の活動紹介

はじめまして〜新入団員自己紹介

東京南部法律事務所 梶山 孝史

1 はじめに
 初めまして。平成29年12月、弁護士登録をし、東京南部法律事務所に入所いたしました、梶山孝史(かじやまたかし)と申します。修習の期は70期です。僭越ながら、新入団員として、自己紹介をさせていただきます。

2 弁護士を志したきっかけ
 幼い頃から、弁護士という職業には、漠然とした憧れがありました。テレビドラマや映画などで、弁護士が社会で発生する理不尽や不条理と闘い、弱気を助け、強気を挫くという姿を見ていたからです。そんな漠然としたイメージから、具体的に弁護士を志したのは、家族が過重労働に苦しんだことがきっかけです。
 私の母は、中学校の教師をしていました。授業はもちろん、学生の生活指導、保護者対応など多くの仕事をしており、朝早くに自宅を出ては、夜遅くに帰宅するということも少なくありませんでした。そんな働き方が原因で、ある時、母は、くも膜下出血、脳梗塞を発症し、生死を彷徨いました。医師には、「命の保証はできない。助かるかは、五分五分です。」とも言われ、あまりのショックで、家族とともに呆然と立ち尽くしていたことを今でも昨日のことのように覚えています。幸運にも命こそ助かりましたが、手足には麻痺が残り、倒れる前までは、天職と語っていた教師の職には、二度と戻ることはできませんでした。
 ちょうどその頃、大学で、電通事件最高裁判決を学ぶ機会を得て、過重労働が原因で、健康を害したり、命を失ってしまう方がいる一方、被災者やそのご家族のために、企業や国と闘う弁護士がいることを知りました。そして、そのような弁護士が、ご遺族とともに、過労死を根絶するための様々な活動を行い、過労死被害の救済のため、尽力されていることを学び、自分も将来は、労働者の権利を守り、過労死被害の救済と過労死根絶のために活動できる弁護士をなりたいと強く思うようになりました(後に、長年このような活動をされている弁護士の多くが、自由法曹団員であることを知りました。自由法曹団物語(上)参照。)。
 その後、ご縁のあった東京南部法律事務所に入所することになりました。

3 弁護士登録後の活動
 登録後は(と、言ってもたった約半年ですが)、労働事件を中心に、様々な事件、活動に取り組んでいます。とりわけ、過労死事件を数件担当させていただく機会に恵まれ、悪戦苦闘しながらも、充実した日々を送っています。実際に事件を担当して、直接、ご遺族のお話をうかがうと、あらためて被災者やそのご家族のために過労死被害を救済し、過労死を根絶しなくてはならないと強く感じます。
 また、医療事件や薬害事件にも興味を持っており、この世で最も尊い人の命や健康を守るため、尽力したいと思っております。薬害訴訟では、大規模訴訟の弁護団員としても日々活動しております。

4 さいごに
 弁護士登録後、事務所の先輩とはもちろんですが、事務所の外でも活動させていただく機会恵まれています。そこで感じたのは、自由法曹団の諸先輩たちの偉大さです。様々な社会問題を解決するために長年にわたって尽力されている諸先輩方の背中を見て学びたいです。初心を忘れることなく、熱いマインドの高いスキルを持った法律家になるべく、尽力したいと思います
。  ご指導ご鞭撻の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

 
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