自由法曹団 東京支部
 
 
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団員の活動紹介

はじめまして

ひめしゃら法律事務所  佐々木 洪平

  1. 自己紹介
     初めまして。私は、ひめしゃら法律事務所の佐々木洪平と申します。2016年12月に弁護士登録をした69期です。
     私は、多摩生まれの多摩育ちであり、立川修習を経て、そのまま立川にある事務所へ入所いたしました。
  2. 弁護士を目指したきっかけ
     私が弁護士を志したきっかけは、三点あります。
    (1)  まず一点目は、高校時代に出会った父の知人たちが起こしていた行政訴訟です。
     それは、長野県大町市にある湖、青木湖の湖水利用を認めた取水等許可処分の取消訴訟でした。冬になると高瀬川の水量が減るため水力発電等に用いる水量が確保できないことから、国は、地元に工場を有する企業に対し、青木湖の湖水を発電等に用いることを認める許可処分を出していました。
     私は毎年家族で青木湖を訪れていたので、取水されたことにより冬期、湖底が無残に露出した光景を幼い時から目の当たりにすることがあり、青木湖の生態環境が深刻な影響を受けていることも残念で仕方ありませんでした。取消訴訟自体は、地裁も高裁も敗れてしまいましたが、環境汚染が問題になる中、環境問題への取り組み方にこのようなやり方もあるのかと感じたことが法曹との出会いでした。
    (2)  二点目は、大学時代に父から聞いた父自身の訴訟経験でした。父からヤクザ相手の土地明渡訴訟を本人訴訟で行った経験や、訴訟や交渉を通じて苦労した点、大変だった点を聞き、裁判自体がより身近なものであったことを感じました。
     普通の市民が突如法的なトラブルに巻き込まれ、何をどうしたらよいのかわからないとき、その力になれるような人になりたい、困ったことがある人の手助けを広く行えたらよいと漠然と思ったことが弁護士を目指したきっかけといえます。
    (3)  三点目は、横田基地です。
     多摩地域で育つと上空に米軍機が飛び交うことは当たり前のことと感じてしまいます。実家はちょうど米軍機の飛行経路の下にあり、昼夜関係なく米軍機は飛び交い、ときに低空で飛行するため、その騒音に悩まされることもあります。これだけ米軍機が飛び交うと、それが近所に墜落する夢まで見てしまう始末です。
     この飛び交う米軍機を見ていると、なぜこれだけ米軍機が日本の上空を自由に飛ぶのか、なぜ米軍基地が横田ひいては日本国内にあるのか、と怒りも含んだ疑問が頭をよぎることも多くありました。大学へ入学したころ、横田基地騒音公害訴訟が行われていることを知りました。この訴訟に関われるようになりたい、関わることで米軍基地を日本から立ち退かせたい、そう思ったことも弁護士を目指したきっかけであり、平和のために何かやりたいと思ったきっかけであるといえます。
  3. 平和への思い
     平和のために何かやりたいと関心を持った大きなきっかけは、横田基地の存在のほか、小学校のときに訪れた沖縄学習旅行でした。小学六年生の私にとって、国内唯一の地上戦が行われた沖縄戦の話を経験者から直接聞いたこと、国道沿いに切れ目なく続く米軍基地のフェンスや低空で飛ぶ米軍機を目の当たりにしたことは大きな衝撃でした。平和のために何ができるだろう、そう漠然と考えるきっかけとなりました。
     私は、社会的弱者や一般市民の力になりたい、平和のために少しでも自分のできることを行いたい、そのような漠然とした思いから弁護士となりました。しかし、それを自身の力だけで行うことは難しく、多くの諸先輩方、同期と協力していく必要があります。そこで、そういったことができるところが自由法曹団だと考え、私は入団いたしました。これからは自由法曹団の一員として、活動に取り組んでいきたいと思います。
     今後とも、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
 
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