自由法曹団 東京支部
 
 
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団員の活動紹介

ごあいさつ

渋谷共同法律事務所 山田 聡美

はじめまして。
 渋谷共同法律事務所の山田聡美です。2016年12月に弁護士登録し、自由法曹団に入団いたしました。

  1. 私が社会に対する大きな矛盾を感じた初めての経験は、冤罪事件についての新聞記事を読んだことでした。中学生の頃、授業で配られた新聞記事には、冤罪で、死刑判決を受けたのち、数十年を経て再審無罪を得、支援者等に囲まれて、万歳をしているおじいさんの写真が載っていました。
     当時、私は中学生で、自分の人生の倍以上の時間を、冤罪で死刑囚として刑務所に入れられてきた人がいるということに、大きな衝撃を受けました。何も悪いことはしていないのに、人生の多くの時間を奪われてしまう、こんなことがあっていいのか、と憤りを覚えました。
     このことは、中学生の私には受け止めきれないほどの衝撃でした。私は元気がなくなってしまい、こんなことがある日本からは逃げ出したい、高校は海外で進学したいと考えてしまうほどでした(これは親から、「外国へ行ってもその国はその国で、いろんな問題を抱えているはずだよ」と言われ、私は、「じゃあ日本を生きやすい社会にするしかない」と思い、その後も日本で進学しました)。
  2. その後、大学生になり、社会問題を学ぶサークルや9条の会に入り、米軍基地の問題やハンセン病の問題、労働事件等についての学習や、ホームレスの方への街頭相談ボランティア、石巻での震災ボランティアなどを経験しました。
     その中で、社会の制度によって、様々な人の権利がいろいろな形で侵害されていること、個別の問題解決に加えて社会制度の改善が必要であることなどを学びました。
  3. その後、原発やTPP、秘密保護法、集団的自衛権の行使容認など、様々なテーマが目まぐるしく話題となり、私は司法試験受験の前後の時期を通して、デモへ行ったり学習会に参加したりしました。
     また私の母が選挙にでたときは、地域をまわる母の姿を写真に撮ってfacebook等にアップするなど、ロースクールでの勉強のかたわら、応援にかけまわるということもしました。
  4. 2016年12月から弁護士となり、早速、共謀罪反対のデモでコーラーをやったり、学習会の講師をやったりしています。
     生まれ育った世田谷の地域で、渋谷共同法律事務所のメンバーとして、地域の皆さんからご相談をうけたり、地域のみなさんとのネットワークが広がったり、とても楽しく弁護士生活をスタートしています。
  5. 私は、普通に働いて普通に暮らせる社会にしたいと思っています。
     そのためには、労働時間の規制や、様々な社会保障制度の充実等が必要なのはもちろん、戦争も絶対にあってはいけません。戦争には絶対に反対です。
     政府与党は、日報問題をはじめ情報を隠し、国民に十分な説明もできないまま、戦争をする国づくりをすすめています。権力者は、自分の要求を実現するためには、嘘だってつくし情報も隠すし、なんでもやるんだという、現実社会の汚さ・厳しさを、私はようやくわかってきたような思いがしています。
     国民の声が反映され、もっと普通に暮らしていける社会にするために、これからは自由法曹団の一員として、活動に取り組んでいきたいと思います。
     みなさま、今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

(なお、授業で新聞記事を配ってくれた先生とは、反原発や戦争法反対の国会前デモで、のぼりのおかげで感動の再会を果たしました。今も諸団体でご活躍されている先生と時たまご一緒する機会があり、本当にうれしい限りです。いい恩師にめぐまれました。)

 
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