ごあいさつ
三多摩法律事務所 藤井 宏治
第1 自己紹介
2017年1月に三多摩法律事務所に入所した藤井宏治と申します。
事務所に入所してから、3ヶ月ほど経ちますが、多方面で活躍されている諸先輩方の姿を拝見しながら、日々充実した毎日を過ごしています。
第2 弁護士を志した理由
私は、困っている方々が気軽に相談することができる弁護士になりたいと思い、弁護士を志しました。
私は、大学に進学するまでの18年間を静岡県にある西伊豆町で過ごしました。西伊豆町は静岡地方裁判所下田支部の管轄ですが、2005年頃に下田ひまわり基金法律事務所及び法テラス下田法律事務所が下田市に設立されるまでは同支部管内に弁護士は1名しかいなかったと記憶しています。
そのような司法過疎地域で、過去に家族が法律問題に直面した時に弁護士に相談することすら思いつかず、その後の人生が大きく変わってしまったという話を高校生の時に聞き、全ての人が等しく法的サービスを受けられるようになって欲しい、困っている方々の力になりたいと強く思い、弁護士になることを志しました。
第3 平和に対する想い
私の祖父は、太平洋戦争に兵士として徴兵されました。幼い頃から祖父と会話をすることが好きだった私は、祖父から戦争での悲惨な体験を何度も聞きました。多くの戦争体験の中でも、祖父の乗船していた輸送船が潜水艦から放たれた魚雷によって沈没し、海面に投げ出され、海を漂っているところを救助されたという話は、今でも忘れることができません。
戦争を実際に体験された方達は次第にいなくなっていくとともに、戦争の形自体も第二次世界大戦とは異なり、バーチャルな空間で行われている、どこか自分とは関係のない遠い世界での話のように思いがちです。
しかし、多摩地域で生活をしていると、福生市等の5市町村にまたがって存在する米軍横田基地から飛び立った米軍輸送機が低い高度で爆音を轟かせながら飛んでいる光景を何度も目にします。
米軍輸送機を見る度、今もこの地球上のどこかで戦争が行われていることを身近に感じざるを得ません。
現在、憲法改正の機運があり、言うまでもないことではありますが、自民党憲法改正草案は平和主義を著しく後退させるものです。
今後、学習会や集会を通じて、現行憲法によっていかに国民の安全が守られているのか市民の方達に理解していただき、第二次世界大戦の悲惨な体験を経て、先人達が守り続けてきた平和憲法を次の世代に残せるよう、弁護士として、自由法曹団の一員として努力していく所存です。
今後とも、ご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。