自由法曹団 東京支部
 
 
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新人紹介

三多摩法律事務所 村松 暁

 団員の皆様,初めまして。
 弁護士法人・響68期の有岡佳次朗と申します。
 私は弁護士になろうと思ったのは高校生の時です。何か特別な関心事や強い影響を及ぼすような出来事があったわけではないのですが,日常生活を送る中で不条理なことをしばしば目の当たりにして,将来は人の役に立てる仕事,特に弱い立場にある人や声の小さな人の声になれるような仕事に就きたいと思ったことがきっかけでした。具体的には,様々なコミュニティーの中で物事の決定は多数決行うことがよくあるのですが,ここでも不条理さを目の当たりにしました。多数決での決定という方法は,十分話し合った上でなされたのであれば合理的な決定方法だと思うのですが、往々にして声が大きい人の意見が通り、声を上げられない人や立場の弱い人の意見は事実上無視されていました。その場の空気感や勢いで決定されていることを目の当たりにしてきました。
 弁護士というのは組織や体制から縛られることなく,法律を駆使して自分の意志や正義感を貫けることに大きな魅力を感じています。特に自由法曹団は,単に人権擁護,少数者保護を標榜している団体ではなく,実際に戦う集団として社会の多方面で活躍されている先生が数多くいらっしゃいます。昨年の10月に初めて総会に参加させて頂いたのですが,全国で行われている様々な活動の報告が途絶えることなくなされ,熱気で圧倒されたことが強く印象に残っています。
 私が弁護士になってから出会った言葉でいつも心に留め,私の今後の指標になっている言葉がありますのでご紹介致します。「弁護士が高い倫理と品性を求められるのは,弁護士が基本的人権の擁護と社会正義の実現を使命とするからです。金銭が望みなら商人になればいい。権力が望みなら官僚になればいい。弁護士は金銭や権力に目を奪われ,心を動かされた瞬間に弁護士たる資格を失うのだと思います。」
 弁護士が増員された昨今,様々な考えを持つ弁護士がいるかと思いますが,自由法曹団の団員はまさにこれを体現していると思います。
 私も自由法曹団での活動を通して,気持ちや思いだけでなく,実際に行動で社会を動かす力になっていきたいと思います。

 
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