自由法曹団 東京支部
 
 
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新人紹介

まちだ・さがみ総合法律事務所 田中 健太郎

  1. 自己紹介
     この度、自由法曹団東京支部の一員に加えて頂くことになりました、弁護士法人まちだ・さがみ総合法律事務所の田中健太郎と申します。
     私は、兵庫県三田市で生まれた後、神奈川県の茅ヶ崎市で湘南の潮風を受けて育ちました。
     最近は、クラシック音楽の魅力にどっぷりはまってしまい、通勤電車の中で聴くのが貴重な息抜きになっています。
  2. 弁護士を志し、自由法曹団に入った理由
     私が、弁護士を志したきっかけは、高校の修学旅行で沖縄に行き、ひめゆり学徒隊の生存者の方のお話を聞いたり、南部戦跡や米軍基地を実際に目のあたりにしたことが大きかったように思います。戦前の歴史を知っていくにつれ、戦争を直接経験していない世代としても、過去の悲惨な過ちを繰り返さない責任を強く感じるようになりました。
     大学進学を控えた高校三年生のとき、企業組織の中では関わりづらい平和運動や人権問題に携わることができる弁護士に憧れ、法学部に進学することを決めました。
     法学部進学後は、憲法ゼミに所属し、芦部信喜先生の論文について研究したりする中で、憲法が国家権力に対する制約としての意味を持つことをはじめて知りました。戦前の歴史における国家の暴走や戦争の惨禍の反省のもとに作られた日本国憲法の重要性を知ることで、護憲運動に職業として携わることができる弁護士により強い憧れを持ち、ロースクールへの進学を決めました。
     ロースクールでは、様々な分野で活躍されている弁護士の方と接することで、弁護士が単なるビジネスと違い、自分の価値観や使命感のもとに活動できる職業であると改めて実感しました。特に、人生の大部分を占める仕事・職場の労働問題については、生活の基盤にも関わる問題であり、弁護士としてのやりがいを強く感じました。
     司法試験合格後には、憲法改正議論が本格化してきたことから、様々な憲法集会などに参加し、その中で自由や平和のために闘う自由法曹団を知りました。自由法曹団員としての弁護士が私の望んでいた弁護士像そのものであったことから、自由法曹団への加入を決めました。
  3. これから
     はやいもので、弁護士として執務をはじめてから1年が経とうとしています。憲法学集会で講師を務めたり、労働事件に携わったりと、忙しくはありますが、自分のやりたかった仕事に埋没できる喜びもあり、充実した日々を送っています。
     最近では、思いのほか刑事弁護に打ち込んでいます。福祉との連携を模索したり、違法捜査を追及したり、否認事件を半年以上争ったり等々、大変な事件も多くありましたが、どの事件も非常にやりがいを感じるものでした。
     刑事弁護に携わっていると、対国家権力という図式の中で、司法制度の適法性に寄与しているという意識を持つことが多々あります。また、刑事弁護技術自体は研鑽すべきものであると思いますが、最終的には、被疑者・被告人の人生に向き合うことが重要であると実感することも少なくありませんでした。
     自由法曹団での活動では、憲法問題は勿論のこと、日本の刑事司法制度についても活動していきたいと考えています。
     今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
 
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