自由法曹団 東京支部
 
 
トップページ 新入団員の紹介

団員の活動紹介

新人紹介(5か月回顧録)

東京法律事務所 岸 朋弘

  1. 自己紹介
     5か月前に弁護士登録をし、自由法曹団に入団しました。生まれも育ちも福井県です。司法修習も福井で行っていました。そんな片田舎で育った私が、大都会東京で弁護士活動をすることになるとは、縁とは不思議なものです。
     自由法曹団という名前は、受験勉強のために読んだ憲法判例百選で初めて知りました。そして、受験勉強に飽きたときには、図書館で、『憲法判例をつくる』を手にとって読んで時間をつぶしたこともありました。その頃から、無意識のうちに団には惹かれていたのかも知れません。
  2. 弁護士として
     私は、司法試験受験後に労働問題に取り組みたいという思いを強め、所員一丸となって労働問題に取り組んでいる東京法律事務所に入所しました。そういう縁もありますので、労働問題に取り組む中で感じることを述べさせていただきます。
     労働事件の依頼者から話を聞いていると、依頼者の仕事に対する誇りや強い思い入れを感じることがよくあります。依頼者の仕事には、その内容だけをみれば、世の中にありふれているように見えるものもありますし、いわゆる単純労働と評価されるようなものもあります。しかし、私に対し不満を語ってくれる依頼者は、それらの仕事に対しやりがいを感じ、誇りを持っています。だからこそ不合理なことに対して我慢できずに声を上げたくなるのだと思います。そのような依頼者の気持ちを、使用者にぶつけ、裁判官に伝える役目を引き受けていることに対して、大きなやりがいを感じています。そのため、書面の起案も割と好きな方です。
     一方で、労働者がモノとして扱われている現実、それを防ぐことができない社会には強い憤りを感じます。あきらかな不正義があるにもかかわらず、現在の労働法制のもとでは労働者の権利を守ることができない。そのような場面にぶつかったとき、いつだったか事務所の先輩が語った「正義は法の外にある」ということを痛感します。労働者の権利を実現するために、法廷内外で闘っていきたいと思います。
  3. 団員として
     弁護士になってから、団のいくつかの集会に参加させていただきました。1月には沖縄で開催された拡大常任幹事会。辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前での座り込みを体験し、権力・暴力にも決して逃げずに闘う住民のみなさんに出会いました。私も、人権侵害を受けている方々と共に、逃げ出すことなく闘う弁護士になることを心に決めました。
     先日開催された5月集会。団の先輩方の昂揚感すら感じさせる熱いお話を聞き、刺激をもらいました。団の先輩方は、理屈や論理が緻密であるのはもちろんですが、それに先立つ熱い情念があるように思います。私も、知識や能力はなくても、熱い情熱をもって頑張ります!
     団のみなさま、今後ともどうぞよろしくお願い致します。
  4. 余談
     趣味はランニングです。ソフトボール大会のほかに、団の駅伝大会が開催されることを願い、先輩方の英断を期待いたします。
 
自由法曹団東京支部 〒112-0014 東京都文京区関口一丁目8-6 メゾン文京関口U202号 TEL:03-5227-8255 FAX:03-5227-8257