自由法曹団 東京支部
 
 
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団員の活動紹介

たたかう法曹の一員として、様々な社会の不条理に立ち向かいたい

旬報法律事務所 伊藤 安奈

 初めまして。今年、自由法曹団に入団いたしました、旬報法律事務所68期の伊藤安奈と申します。東京支部の皆様に、この場を借りて、自己紹介させていただきます。
 私は、宮城県栗原市志波姫という、田んぼに囲まれたのどかな田舎町で生まれ育ちました。中学ではバレーボールに明け暮れ、高校でもバレーサークルに所属していました。高校卒業後、早稲田大学法学部に入学し、アジアの法学生との国際交流サークルの活動に没頭し、3年次には代表も務めました。その後、早稲田大学大学院法務研究科を修了し、名古屋での修習を経て、昨年12月、弁護士となりました。
 私が弁護士を志したのは、大学生の時に、ある法律事務所でインターンをしたことがきっかけでした。担当してくださった先生には、弁護団会議や団体の総会など、非常に貴重な場に連れて行っていただき、多くの方々と交流する機会を得ました。インターンを通して、労働や薬害、貧困など、大きくニュースには取り上げられていなくとも、日本には、こんなにも多くの問題が存在するのだということに気付かされ、衝撃を受けました。
 その中でも特に私の心に残ったのが、労働問題でした。当時、労働法の知識はまったくありませんでしたが、原告の方の悲痛な訴えから、生活の基盤である労働において不利益な扱いを受けることは、その人自身はもちろん、その家族の人生も狂わせかねない残酷なものであることが痛いほど伝わってきました。弁護士からは、事件の背景にある構造的な問題やその解決にかける思いを熱く語るのを聞き、個々の事件を解決するだけでなく、事件の背景にある問題を解決することの重要性を学びました。そして、弁護士がビラ配りやデモで声を上げ、国会議員に要請に行き、全国各地で開かれる会議などに飛び回る姿を目にし、私も弁護士と言う自由な立場で、自由なやり方で、社会にある問題、特に労働問題に取り組みたいと決意し、今に至ります。
 自由法曹団には、入団されている諸先輩方の活動を目にし、私もたたかう法曹の一員として、様々な社会の不条理に立ち向かいたいという思いから、入団いたしました。まだまだ非力な弁護士ではありますが、各分野で活躍されている先輩方と早く肩を並べられるよう、労働問題はもちろん、平和や貧困問題などの課題にも取り組み、邁進していきたいと思っております。諸先輩方におかれましては、ご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

 
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