自由法曹団 東京支部
 
 
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団員の活動紹介

普通の人が普通に生活できる社会を目指して

第一法律事務所 山田 大輔

 私は、東京都中央区銀座に事務所を置いている第一法律事務所に所属しております67期の弁護士の山田大輔です。
 私は、日本を普通の人が普通に生活できる社会にしたいと思い、弁護士を志しました。
 私は普通の家庭で育ちましたが、学校や友人関係を通して、なんとなく、この社会に生きづらさを感じていました。
 それが確たるものになったのは、大学生時代に、派遣社員として日雇いで働いたことがきっかけでした。
 日雇いの派遣では、毎回違う職場に行くことが多く、毎回、新入学をするような緊張感がありましたし、相談できる人間関係も構築できませんでした。
 また、職場では、交通費も支払われないことが多く、労働時間に比して拘束時間が異様に長いことがふつうでした。
 派遣の職場では、学生のバイト感覚ではなく、日常の仕事として日雇い派遣で働き、生活している人が大勢いました。
 しかし、日雇い派遣では、低賃金で、将来の計画を立てることがしづらく、働いている人は皆、不安に思っているようでした。
 私は、この労働現場の現状に、強い違和感を覚えました。
 派遣として仕事があるということは、日本社会においてその仕事が必要とされているということです。
 しかし、その「必要とされている仕事」にもかかわらず、働いている人は安く捨てやすい労働力として、使い捨てされています。
 しかも、日本社会の労働制度が直接の原因です。
 このことが、どうしても納得できませんでした。
 ほかにも、ジェンダーの問題、公害の問題など、日本社会の制度によって普通の人が普通に生きることができない日本社会のありかたを改善したいと思いました。
 弁護士は、社会制度の問題によって虐げられている普通の人の相談に乗り、寄り添うことができます。
 そして、裁判を通じて、法制度の問題点を告発し、制度の改善に取り組むことができます。
 だから、私は弁護士を目指しました。
 弁護士となって、私は、自由法曹団の治安警察委員会で刑事訴訟法改定問題、福島原発の浜通り弁護団、年金引き下げ違憲訴訟などに関わらせていただいております。
 いずれも、「普通の人が普通に生活できる社会」の実現に寄与できる活動で、とてもやりがいを感じています。
 私が目にする社会の矛盾はまだまだ多く、そのすべてを解決したいとは思うものの、私一人ではすべての問題に取り組むことはできません。
 団員の先生方が、各現場でそれぞれ頑張っていらっしゃる姿は、私がやりたいことにも重なっております。
 今後も、多くの先生方とかかわり、日本社会をより良くするために活動したいと思います。
 どうぞよろしくお願いいたします。

 
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