自由法曹団 東京支部
 
 
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北千住法律事務所 金湖 恒一郎

  1. 日本航空に勤めていました
     みなさま、こんにちは。北千住法律事務所の金湖恒一郎です。
     珍しい名字ゆえ、名前の由来をよく尋ねられます。私も気になって親に尋ねてみたのですが、残念ながら「知らない」とのことでした。景気の良さそうな名字ですが、今のところ、完全に名前負けです。
     出身は東京です。先日「運動会を中止せよ」との脅迫状が送られて話題となった開成中学・高校を卒業し、最近は定員割れになるほど不人気の東京大学法学部を卒業したあと、日本航空(JAL)に入社しました。といっても、パイロットではなく地上職です。成田空港、那覇空港で働いたあと、念願叶って海外勤務となり、インドネシアのジャカルタに赴任しました。任期中、洪水が起きたりテロがあったりと大変でしたが、日本とまったく異なる文化(インドネシアは、世界最大のイスラム国家です)を持つ人々と共に暮らした経験は、私にとってかけがえのない財産となりました。
     帰国後は本社の経理部に配属となり、サラリーマンとなって初めて、満員電車に揺られる毎日を経験しました。その後、思うところがあってJALを退社し、一橋大学法科大学院に進み、静岡での司法修習を経て、今に至ります。
  2. 今年は憲法の年!
     先に行われた5月集会で、全体会の講師をされた渡辺治教授が、改憲の動きについて「オオカミ少年にはなりたくないが、今回は本当に危ない」旨の発言をされていましたが、そのとおりだと思います。
     安倍首相の人気は衰え知らずで、自民党は高い支持率を維持しています。維新の会は、橋下氏の「従軍慰安婦必要発言」で躓きましたが、維新の支持層は自民党かみんなの党に流れるでしょうから、結局のところ、夏の参院選で改憲勢力が3分の2以上の議席を確保しかねない情勢に変わりはありません。
     法曹関係以外の友人に話を聞くと、自民党をはじめとする改憲勢力に対し、「この閉塞感を打ち破ってほしい」という期待が大きいようです。要するに、「民主党がダメだったから、今度は自民党(ないしみんなの党、維新の会)に任せてみよう。ダメだったらそのとき考えればいい。」というわけです。憲法といっても、「法律の親玉」くらいのイメージで捉えているので、「別に変えてもいいんじゃない?」という感覚です。自民党の憲法改正草案がヤバいという話をしようにも、そもそも自民党改憲草案自体がそれほど知られていません。
     これはいかん!ということで、微力ながら、憲法について情報発信していきたいと思います。足立では、元外務省国際情報局長の孫崎享さんをゲストに迎え、5月28日に「憲法の集い」が開催されました。私はその実行委員として、冒頭でちょこっと挨拶させていただきした。こうした機会を活かして、憲法の持つ意義や、改憲が我々にもたらす影響について、わかりやすく伝えていきたいと思います。
  3. 今後の抱負
     日本航空では、空港の現場に立って、「お客様の目線に立ったサービス」を心掛けてきました。その経験を活かし、依頼者の方が何でも話せるような、親しみやすい「下町の町弁」を目指したいと思います。
     また、国際人権NGOヒューマンライツ・ナウや、外国人英語教師の方などが加盟している多民族・多国籍労組「全国一般東京ゼネラルユニオン」(東ゼン)での活動にも取り組んでいく所存です。
     皆さまと一緒に、様々な人権課題に向き合ってまいりたいと思います。至らぬ点ばかりでご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 
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