自由法曹団 東京支部
 
 
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東京東部法律事務所 仲里 歌織

1.基地の隣で過ごした幼少期
 みなさま、こんにちは。東京東部法律事務所の仲里歌織です。
 出身は、基地のある普天間(沖縄県)です。幼少期は、軍用機が頭上を低空飛行するなか過ごしました。あまりの爆音や距離の近さ(飛行機が落ちてくるのではないか、家にぶつかるのではないかと本気で心配していました)に幼いながら恐怖を感じ、軍用機が通り過ぎるまで、外遊びをやめて家の中に避難し、両手で両耳を覆ってじっと我慢した記憶があります(時には、ドアや窓に鍵をかけて、少しでも音を防ごうとしました)。基地の周辺で幼少期を過ごしたことから、基地の問題、平和・戦争の問題、憲法の問題をとても身近な問題として感じています。

2.今年は憲法の年!!
 先日の支部総会では、憲法・平和問題について多くの方が発言され、何人かの先生が「今年は憲法の年」とおっしゃっていたことが強く印象に残っています。安倍政権後の憲法改悪の動き、自民党改憲草案の中身の酷さに、私自身とても危機感を覚えています。改憲草案を読み、軍隊を持ち、戦争をする国に変えてしまうということは、過去の歴史に学ばない愚かな行為ではないかと強く疑問に思いますし、自由・権利を「公の秩序」という曖昧なもので簡単に制約してしまうような草案が、私たち市民に目を向けたものではないことは明らかであって、この事実を多くの人に知らせなければいけないとの気持ちを強く持っています。
 このような思いもあり、今現在、自由法曹団の改憲対策本部で作成している「自民党改憲草案批判Q&A集」作りに携わっています。
 自民党改憲草案批判Q&A集も改悪をくい止める一つのツールとしてしっかり取り組んでいきたいと思っていますし、それ以外にも、改悪をくい止める活動に参加していきたいと思っています。

3.自己紹介として今取り組んでいる活動
 今現在、@SAFLAN(福島の子どもたちを守る法律家ネットワーク)と、A福島原発被害首都圏弁護団に入っています。
 @SAFLANでは、主に子ども被災者支援法の施策の具体化に向けてロビー活動や院内集会を開催したり、各地で講演活動を行ったり、法律相談を受ける等の活動をしています。子ども被災者支援法について、復興庁は、基本方針を定めることができないからと代わりに支援パッケージを出したうえ、「法の趣旨を踏まえて作っている」「実質的に(子ども被災者支援法の)政策はパッケージとして出している」等と述べ、これらの発言から今後支援パッケージ以上の中身のものを出すつもりがないのかと危機感を持っているところです。
 A福島原発被害首都圏弁護団では、原告を担当し、国の責任追及のため2次提訴・3次提訴に向けて準備を進めています。準備を進めていくなかで、国を相手に、声を上げていくことの難しさ(訴えたくても全てをさらけ出して提訴することへの不安を抱えていること等)を感じます。
 提訴した方の背後には、沢山の提訴できない方がいるということを感じ、被害に遭われた多くの方の気持ちを代弁するつもりで、訴訟に臨みたいと思っています。
 最後に、今後もみなさまと一緒に、様々な人権課題に向き合って取り組んでいきたいと思っていますので、どうぞ、よろしくお願い致します。

 
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