自由法曹団 東京支部
 
 
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新人紹介

代々木総合法律事務所 鳥飼 康二

 この度、自由法曹団東京支部のメンバーに加えていただくことになりました、代々木総合法律事務所の鳥飼康二です。

(1)経歴
 私は、理系大学院を卒業後、たばこメーカーで研究員として勤務し、その後、法科大学院へ進学しました。会社員時代は、労働組合活動として、代々木公園でのメーデーや、沖縄での平和・基地撤廃を訴える行進などに参加していました。

(2)弁護士を目指したきっかけ
 会社員生活は充実してはいたものの、漠然とした不安がありました。それは、@大きな企業では、スペシャリストよりもゼネラリストが重宝される傾向にあるが、自分はスペシャリストとしてキャリアを形成したい、A大きな組織の中では、仕事の成果がどのように世の中の役に立つのか見えにくいが、もっと目に見える形で世の中の役に立ちたい、という思いがありました。
 また、会社員当時は、製造や研究の現場に、派遣社員が数多く配置され始めたときでした。そのような中で、正社員と非正社員との間におけるある種の身分制度のようなものに対し、違和感や疑問を覚えていました。
 このような不安、疑問を抱いていたことを契機に、専門職としてより直接的に人の役に立てる職業である弁護士を目指そうと考えました。そして、法律知識ゼロの状態から、法科大学院進学を決め、会社を退職しました(今振り返ると、かなり大胆な決断でした)。

(3)自由法曹団とのかかわり
 司法試験合格の前後、自由法曹団系列の事務所へ出入りさせていただき、自由法曹団の活動へいくつか参加させていただきました。
 具体的には、団本部事務所で開催された比例定数削減問題の会議、日比谷野音で開催された派遣法抜本改正のデモなどの行事に参加しました。また、東京支部で実施されている駅前無料法律相談にも参加し、錦糸町駅前、蒲田駅前、赤羽駅前でティッシュやチラシを配りました。さらに、秋のソフトボール大会に代々木フェニックスの一員として参加しました。
 これらの機会を通じて、多くの先生方とお話しをさせていただき、自分も早く自由法曹団の一員になって活躍したいという気持ちを強く抱きました。

(4)これから取り組みたいこと
 喫緊の課題として、東日本大震災への対応、原発災害への対応に取り組みたいと考えています。
 特に、原発災害では、電力会社のみならず、政界、財界、官僚、マスコミ、学界などの権力組織において、私利私欲や保身のための不穏当な動きが見受けられます。既に多くの団員の先輩方がこの問題に対し精力的に取り組んでいらっしゃいますので、私も微力ながら、補償問題、健康被害、原発再稼働阻止などの問題に取り組みたいと考えています。

(5)私生活
 特に派手な趣味はないのですが、休日は、家族と食事や買い物へ出かけることが多いです。最近は、健康(体重)維持を兼ねて、近所の公園や川沿いを毎週10キロくらい走っています。また、知らない街をぶらりと散策するのが好きなので、各種の事件や活動で、全国の街へ行けることを楽しみにしています。

(6)抱負
 震災後の社会全体は混沌としており、また、司法の世界も、制度改革の過渡期で混沌としています。このようなときは、浮足立つことなく、「基本的人権の擁護と社会正義の実現」という弁護士に課せられた原則に沿って、一歩ずつ成長できるよう心がけていきたいと思います。
 自由法曹団員の先輩方のご指導ご鞭撻をどうぞよろしくお願い申し上げます。

 
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