自由法曹団 東京支部
 
 
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三多摩法律事務所 植木 則和

 皆様、はじめまして。
 今年の1月に、立川の三多摩法律事務所に入所しました、新63期の植木則和と申します。
 2月の支部総会、5月集会にも参加させていただき、全国各地での活動に奮闘されている先輩団員の方々から多くの刺激をいただきました。とりわけ、5月集会での給費制維持活動に対する63期団員の奮起の呼びかけを受け、遅ればせながら、短期決戦の給費制維持活動に携わらせていただこうと思いました。
 給費制を含む法曹制度全般の今後について審議する法務省の諮問機関「法曹養成フォーラム」の第2回が、6月15日に行われました。これに先立ち、ビギナーズネットの皆さんと共に、6月13日(新宿)、14日(有楽町)、15日(法曹会館前)と3日間連続で、給費性維持の街頭宣伝を行いました。
 13日は新宿駅の西口で17時30分から行われました。場合によっては新人弁護士の立場から演説をすることがあるかも…という話だったのですが、宇都宮会長をはじめ、多くの応援演説をいただき、私は本職のビラ配りに専念いたしました。当初は帰路を急ぐ方々になかなか関心を持っていただけず、ビラの受け取り率も散々でしたが、宣伝カーから「我々の仲間がビラを配っておりますので、どうかお手にとってお読み下さい。」という声が聞こえると、俄然モチベーションが上がり、声を枯らして呼びかけをしつつがんばりました。
 中には立ち止まって話しかけて下さる方も何名かいらっしゃり、「法律事務所で事務員として働いているので関心があります。がんばってください。」「政治家はまたこんな悪いことしようとしてるのか。」などなど、多数の声が寄せられました。中でも印象的だったのは、「給費制っていうのはずっと続いてきてるんでしょ?今まで必要で続けてきたものをなぜ今になって止めるの?」という、極めてシンプルな質問でした。給費制の必要性は従来から変わっておらず、むしろ法科大学院の修了までに要する費用の分だけ経済的な負担が増えているわけですから、今廃止することに合理的な根拠がないことは、市民の皆さんの感覚からしても明白のようです。
 14日は参加できなかったのですが、15日はフォーラムの開始時間直前に、開催場所である法曹会館の目前での演説に参加してきました。ビギナーズネットの青Tシャツが並ぶとやはりインパクトがあり、フォーラムメンバーの方々はこちらを気にし、給費制存続を訴える確かな声があることを認識していただいたはずです。
 一方で、フォーラムの第1回で、次回以降別室での議事公開が決定されたにもかかわらず、第2回の直前になりこれが撤回されるなど、不穏な動きもあります。フォーラムの結論が一定の影響力を持つことは確実なので、ぜひとも皆さんも関心をお持ちいただき、動向を注視していただけたらと思います。
 7月の第3回フォーラムにむけて、団やビギナーズネットが共催する街頭宣伝行動も計画されています。自分も最優先で取り組みたいと思いますが、この場を借りて多くの団員にご参加いただけますよう、よろしくお願いいたします。
 私は弁護士登録からまだ半年余りですが、この間、未曾有の大震災に対する活動や、弁護士会の活動、地域の活動など、様々な公益的な活動に携わらせていただいてきました。今までの先輩団員の先生方も、自分自身もそうであったように、今後も、公益的な活動に取り組める幅広いバックグラウンドを持った方々が法曹を志す制度が守られなければなりません。給費制維持を勝ち取る短期決戦に、ぜひとも皆様のお力添えをお願いいたします。

 
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