五反田法律事務所の紹介

五反田法律事務所　串山 泰生

1. はじめに
   　五反田法律事務所は1977年に品川区東五反田に設立され、1995年11月にはJR五反田駅前にある今の所在地に移転し、昨年10月に開所35年を迎えました。
   　弁護士4名で開設し、現在は19期から65期までの弁護士12名(男性8名、女性4名)と事務局員6名を擁し、品川・大田地域を中心に地域に密着した活動に日々取り組んでいます。
2. 五反田の街と事務所
   　事務所はJR五反田駅前徒歩１分の場所にあり「駅前にある洋服の○○のビルの５階」と言えばそれだけで場所が説明できてしまいとっても便利です。
   　同じビルにブラジルやペルーの総領事館も入居していて、エレベーターの中では、ときどきスペイン語やポルトガル語の会話が飛び交っています。
   　事務所から見て駅の反対側には、司法試験会場として例年使用される東京五反田TOCビルがあります。先月（５月）も多くの受験生がJR五反田駅から会場に向け歩く姿が見られました。多くの司法試験受験生が悲喜交々を味わった街、それが五反田です。この記事をご覧の方の中にも、かつて五反田で試験に臨まれた方がおられるのではないでしょうか。かく言う私も今から３年程前、ここで受験し悪戦苦闘したことが思い出されます。そのときは、まさか五反田で働くことになろうとは夢にも思いませんでした。
3. 事務所の特徴
   　我が事務所では、各法律家団体への加入や各弁護団・集団事件への参加はそれぞれの弁護士の裁量に委ねられています。事務所を挙げて何かに取り組むというより、個々の弁護士が自分の関心分野に取り組んでいます。現在は原発、アスベスト、薬害の各弁護団に所属して活動している弁護士もいれば、ドイツまで何度も足を運び同国のエネルギー革命（原子力・化石燃料から再生可能エネルギーへのシフト）について「再生可能エネルギーが社会を変える」（現代人文社2013.2）という著書を出した弁護士もいます。
   　よく言えば「自由」悪く言えば「まとまりがない」というのが最大の特徴でしょうか。 　自由な気風こそ、これまで３５年間で培われた我が事務所の伝統なのだと思います。何者にも縛られず、個々の弁護士が己の意思と良心に基づいて活動できるという良き伝統は、これからも引き継がれるでしょう。
4. 憲法問題について
   　事務所が駅に近いため、選挙が近づくと駅頭宣伝の声が聞こえてきます。最近は改憲論が勢いを増していますが、戦後６７年の平和は現行憲法の賜にほかなりません。これからも平和憲法が守られるよう、五反田法律事務所は護憲の砦であり続けます。