自由法曹団 東京支部
 
 
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東京南部法律事務所はすご〜い事務所

東京南部法律事務所 黒澤 有紀子

 東京南部法律事務所は、東京南部工業地帯の中心である蒲田の地に、1968年に創立されました。当初は、4人の弁護士でスタートしましたが、現在では18名が所属する事務所となっています。地域事務所ということもあり、依頼者の方は、大田区の方が多いです。
 当事務所では、事務所の信念を謳った「所員の申し合わせ」があります。そこでは、当事務所の基本的任務として「国家権力や独占的大資本から不当に圧迫された人々の生活と権利を守る。国民内部の矛盾に対しては、正しい法的解決が与えられるよう努める。」との任務の定めがあります。そして、当事務所の弁護士は、今まで数多くの労働者の権利を擁護する訴訟、思想信条の自由や政治活動の自由を求める訴訟、医療事故や薬害、公害訴訟に取り組んできました。現在では、当事務所の多くの弁護士が、JALの整理解雇訴訟に取り組んでおります。JALは、海外では考えられないベテラン客室乗務員や乗員の整理解雇を行い(しかも稲盛会長は、「(今回解雇された労働者を)残すことが経営上不可能かというと、そうではない」と証言!!)、労働者の生活を壊し、安全航空の危機を生じさせています。当事務所の多くの弁護士は、この訴訟に参加し、労働者の地位の確保と向上のために闘っています。
 このように、当事務所は、「所員の申し合わせ」に基づき、その信念を体現しております。
 私は、まだ入所間もない身で本稿を書かせていただいており、事務所の歴史を十分に学んでいないため、以下では入所して感じている現在の東京南部事務所について書かせていただこうと思います。
 入所の日、事務所に入ると、事務局の皆さんが笑顔で迎えてくれました。いつも笑い声が絶えない事務局です。以前、ある弁護士は、「事務局の方が大きく口を開けて笑っているからこの事務所に入所したいと思った。」と言っておられるのを聞きました。このエピソードからもとっても明るい雰囲気の事務所であることがわかっていただけるかと思います。
 また、当事務所の弁護士は、美味しいものが大好き、食べることが大好きであると思います。忙しい闘いの日々の中でも、美味しいものを食べ、生活に潤いを与えられている、そんな印象があります。お昼に連れだってご飯を食べ、そこで色々なお話を聞けることもとてもいいなあと思っております。
 しかし、そんな穏やかな雰囲気から、一転、いざ弁護士の顔になると、妥協を許さず、弁護団会議でも徹底して議論をし、持てる力を全て尽くし闘う、全所員が情熱をもって日々弁護士活動をしています。私も、早速いくつかの労働事件の弁護団に入れていただいておりますが、率直に意見を言っていただき、起案を叩いていただけることにとても感謝しております。自分の甘さや勉強不足に向き合いながら、反省をし、組合の方の顔を思い浮かべて、奮闘をしております。
 入所して間もない私が、東京南部法律事務所はどんな事務所かを考えたとき、地域の方々、そして、人権を抑圧されて苦しんでいる方々と共に在り、共に闘う事務所であると思います。まさに、人権抑圧と闘い、当事者の生の声を大切にし、不屈に闘う自由法曹団の事務所です。

 
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