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まちだ・さがみ総合法律事務所


まちだ・さがみ総合法律事務所 川合 きり恵

 当事務所、通称「まち・さが」は、今年で開設20周年を迎えました。町田の事務所に最初に来る方は、一様に驚きます。弁護士事務所というと、オフィス街のビルの中にあり、高級感あふれるイメージ…しかし、当事務所は住宅街にあり、2階建てのアパートの1階部分の2室をぶち抜いた民家です。法律事務所のイメージを覆す、ピンク色の建物に緑色の建物の当事務所は、非常に庶民的な事務所です。
 当事務所は、地域に根ざし、地域の人誰もが気軽に足を運べる、町医者的な法律事務所を目指し、3人の弁護士と2名の事務局で開設しました。今や総勢10人の弁護士、9名の事務局という体制に成長しています。2009年には、相模原駅から徒歩3分の場所に、相模原支所を出しました。
 当事務所が今まで取り組んできた事件は、圏央道建設を止め多摩の自然を守るための高尾山天狗裁判、景観利益を守るための玉川学園の旧日本IBM跡地利用問題、緑地保全のための忠生の森住民訴訟、中野区立保育園の解雇事件や兼松の男女賃金差別事件といった労働事件、数ある過労死事件、緒方宅電話盗聴事件、沖田事件などの痴漢冤罪事件、中国残留日本人孤児国倍訴訟や薬害肝炎被害救済損害賠償請求訴訟、首都圏建設アスベスト裁判やノーモア・水俣東京訴訟等の集団原告事件など、幅広くあります。最近は鶴川高校の不当労働行為事件、アルファ専門学校解雇事件等、地元の労働問題に対し、弁護団体制を敷いて取り組んでいます。
 運動としては、町田の坂本弁護士一家の救出運動から始まり、国民救援会町田支部の強化に取り組み、町田弁護士クラブを作って市民のニーズをくみ取り、憲法学習会を定期的に開催してきました。最近では、市民のための自治学校を毎年開講したり、地域の団体一同で市民に対して無料の何でも相談会を開催したりしています。
 10人の弁護士を紹介しますと、事務所の精神的支柱の山下弁護士、自他共に厳しい母親的存在の志田弁護士、事務所を背負うスーパーマン中野弁護士、ムードメーカーの鈴木弁護士、とにかく粘り強い篠原弁護士、勉強好きの名取弁護士、期成会に委員会に頑張る服部弁護士、明るく快活な甲斐田弁護士、我が道を行く東弁護士に、川合です。個性的な若手が増えましたが、依頼者がよりよく生きることができるよう、誠実に、一つ一つの事件に対してしっかり取り組む姿勢は、事務所開設メンバー3人から引き継いでいく所存です。
 今年の6月10日、事務所開設20周年記念レセプションを行いました。100人を超える、事務所を支える方々が駆けつけてくださいました。入所して3年目の私は、これだけ多くの方が集まり、事務所を応援してくださることに驚き、事務所が培ってきた歴史を感じました。地域の人々を支え、支えられてきた20年の歩みを大切に、今後ますます、人や運動のつながりの輪を広げていきたいと考えています。当事務所を、今後ともよろしくお願い致します。

 
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